久々の扇山は懐かしいお山だった
5月19日(土) 扇 山 28名


  この一週間天気予報はコロコロと変わり、今朝の予報では低気圧の通過に伴い雨が降りやすく一時はかなり激しく降るという。MMCとしてはありがたくないご宣託、まあ、時にはこんな日にも当たるだろう。
 扇山には7年前の2000年3月MMCで出かけた。未だ残雪があって山頂付近には雪がぬかるんでいた記憶がある。広い山頂には遮蔽物がなく雨が降ると難儀することだろう。八王子で高尾行きを待っていると案の定雨が降り出した。それも半端でなく屋根に跳ね返る音がすごい。やれやれだ。だが、電車に乗ってしばらくすると雨が上がり日が差してきた。やれやれだ。車窓から見る山肌には未だ藤の薄紫色も淡く残っている。

 JR中央線・鳥沢駅に9時19分到着。トイレは小さく男性側も列が長くなっている。改札を出ると案内板の前に全員が揃っている。往年のMMC功労者、小菅さんが本当に久々の参加である。早速参加者の点呼をすると27名である。明日に芦ノ湖ハーフマラソンを控えた森本さん、明日がご子息の結婚式である岡崎さんたちアーカイブス組が欠席である。他にもこの天気予報で数名やめた人もいただろう。雨上がりの爽やかな日差しの下、扇山を目指して歩き出した。
 「扇山」の名前は扇を開いたような山容と裾野の広がりから、その名前が付いたと云われているがインターネットで調べてみると昔、この地を行く日本武尊が君越付近から、この山を仰ぎ見たことから「仰ぎ山」と名づけられ、その後、「扇山」と今の名前に変わったともっともらしい解説があった。日本武尊伝説に伴った山の名前はたくさんある。東征のため、遠征した各地に吾妻山がいくつもあるのも面白い。いつだったか、松原さんが日本武尊の東征の物語は勝者側の話で東北の敗者の物語もあるんだよと云っていたがそうですよね。


梨の木平の休憩所(登山口

 梨の木平の登山口まで1時間ほどかかる。国道20号線の下を潜って林道に入ったところで庄司さんから無線が入る。電車一台遅れたようだ。途中、烏がやたらと多い畑のある道を通る以外は大月カントリークラブの周りをぐるっと廻る林道であまり楽しくない舗装道路である。駅から歩き出して30分ほど経ったので小休止を取ろうとしたのだが、日陰もなく舗装道路ばかりのため、結局登山口まで歩き通してしまった。梨ノ木平の登山口は林の中に管理棟もあり、トイレやベンチがあるのだが水道はない。7年前には田中さんがゴルフクラブまで水を貰いに行ったことを思い出す。
 汗ばんだ身体を冷やすには丁度いい場所である。気温は20度にも達していない。汗が引くと肌寒くなってくる。庄司さんを待とうと思ったがその後無線連絡が途絶えてしまったので先に登ることにした。

 大学生の集団が一足先に登り始めた。"山頂で会おうね"と声をかけて私たちも続いた。若い彼らは速い。急斜面の山道からすぐに見えなくなった。停まると肌寒いのだが登っていると汗が噴出してくる。雨上がりで湿度が高いのかもしれない。足元に岩がはびこる急踏を登る。祐子さんが先頭でペースメーカーを勤めているが恭子がその前に出たりしてマイペースで歩いている。後ろが離れだしたので小休止をお願いした。


優しい山道を登る


 水場に到着して小休止を取る。林の中の湧き水を集めて防火用ドラムに注いでいる。ワンカップの空コップがあったのでひと口呑んだ。冷たくてミネラルたっぷりの自然水だ。太いホースの上を見ると5mほど上の湧き水を導いている。大丈夫だろうか。
数十メートル下で山本さんが足を止めてしまったようだ。かなり疲れているらしい。水場まで来ればもっと休めるのだがと勧めたが動けないほど参っているようだ。富沢晴子さん(親分)が降りて行って様子を確認し、結局流山4人組(富沢、堀井、庄子、山本)はここから引き返すことになった。残念だが健康のほうが大事だ。

 庄司さんも追いついて来たので出発することになった。水場を少し登ると赤い社の山ノ神があった。ここからぐんぐん登る。林の中をジグザグに高度を上げる。この登りはかなりの急坂である。でも、落ち葉の積もった山道は足に優しく歩き易い。上を見上げると木々の隙間に空も見え出し尾根筋が近づいてきた。
 稜線に出た。左に行けば百蔵山、私たちは右に折れて扇山に向う。この稜線は広く歩き易い。7年前は雪道をもっと歩いたように思ったが、今回はすぐに山頂に到着した。12時20分である。水場で大分休憩した割には順調に登ってきたことになる。広場には先に登った大学生グループや先行した中高年グループなどがすでに車座になって食事を始めていた。雨の心配は無さそうだが展望は望めない。秀麗富士の展望台なのだが惜しい空模様である。


水炊きのイベント

 早速イベントの仕度に掛かる。今回は「水炊き」である。3つの鍋に湯を沸かし、出汁をとって野菜を入れて噴出したら鶏肉や豚肉を入れ、沸騰したら出来上がり、各自ポン酢をかけて熱々を口に入れる。福島さんがいつもの自家製肉ペーストを絞り出して具を豪華にする。鍋奉行は沢田さんに引継ぎお酒を飲む側に廻った。吉野さんの越乃寒梅、田中さんの八海山がどんどん減っていく。私も真っ先に頂いた。

 水炊きにうどんを入れみんなのお腹が満ち足りた段階でも野菜がたくさん残っている。一つの鍋にまとめてしょうゆ味を調えて隣の大学生グループに石井さんがもって行った。違った大学の合コンらしく、ドライカレーを作っていた静かなグループの中に入って野菜汁を勧めていくと何となく輪が和んできた。

 今日は門さんの「古希」のお祝いをした。先週、塔ノ岳百回登頂を果たしはMMCヒーローの栗田さんから門さんに記念品贈呈が行われ、MMCレディーに囲まれた門さんは相好を崩して喜んでいた。
 お山の写真館、田中さんの集合写真は2発目に成功、2時間経って下山を開始することになった。


栗田ヒーローから門さんへ記念品贈呈

門さんを囲んでMMCレディーズ

扇山記念集合写真

 帰路は亀沢さんがコースリーダー、その亀さん、かなりお酒が入っている。大丈夫だろうか。勿論大丈夫です。ちょっと山頂に忘れ物をしたようですが・・・・?
 犬目まで下ってお茶タイムとしようと下り出した。最後尾の吉野さんもかなり酔っているようで足元がふらついている。吉野さん、気をつけてくださいよ。(先頭で歩いていても無線でメンバーの様子は伝わってくるのです。ハイ)
 50分ほどで犬目集落に出てしまった。地図上のコースタイムより大分早い。お茶タイムをやるような場所は見当たらない。バス停があったので時刻表を見ると15時18分(四方津経由上野原行き)がある。あと5分である。MMC24名が乗り込んで満員、谷内さん一人が席がない。他に女性カップルが立っていた。

 バスを四方津で降りた。バスの中で福島さんがコーヒーの用意をしてくれたようだがみんなどんどん駅に向かい改札口に入ってしまう。停車していた快速が東京行き15時50分発、福島さんには申し訳なかったがみんな電車に乗り込んでしまった。効率の良い帰路となった。
 電車の中で篠田さんの携帯メールに流山4人組は立川に寄り、食事や喫茶を楽しんで篠田さんを待っていたそうだが篠田さんには会えなかった。
帰宅後、富沢さんから家に電話が入り、途中で引き返し、皆さんへご心配をかけましたが、4人でそれなりに楽しんできたので大丈夫です。次の山歩きで会えることを楽しみにしていますと話していた。

 八王子駅でのどしゃぶり空模様で始まった今日の扇山MMCは展望こそ望めなかったがまあ恵まれた山行きとなった。山本さん他、4人組には残念でしたが、お山は逃げませんから、いつかリベンジしてくださいね。


写真提供:田中、門、渋井、篠田、恭子
文責:小川 武