秋の一日、高原に遊ぶ
10月17日(土) 陣馬山 32名
(報告:小川武)


 このところ秋晴れが続いているが天気予報では土曜日だけが気圧の谷間でお天気が思わしく無いらしい。でも、MMCの陣馬山ハイキング、何とか雨は免れたいものだ。

 家を7時25分に出たが、予定した電車の一台前に乗れてしまい、それが連鎖反応を生んで長津田からの横浜線も一台前、八王子でも一台前、とうとう高尾でも一台前に乗ってしまった。電車が走り出してすぐに裏高尾に群生している桂の木の紅葉が目に入ってきた。辺りの樹林はまだ青いのに桂だけが赤黄色に染まり出している姿は日本画の世界である。
 9時03分藤野駅に到着して一番乗りかと思いきや何と改札を出たところのベンチに須田君が座っていた。適当に家を出てきたという。そこへ同じ電車だった栗田さん、田中さんも現われ3人で定刻の9時18分着を待つことになった。


駅前に32名が集まった

 改札口を出てくる仲間に"おはようございます"の声をかけながら全員揃うのを待つ。今日の参加者は32名、秋の行楽シーズン、足がムズムズしている方が多いらしい。今日のコースは昨年7月と同様に落合の登山口からの一ノ尾根コース。頂上直下の急登以外は穏やかな林間コースである。予定通り9時30分に歩き出した。踏み切りを渡って中央自動車道路の下のトンネルに入る。毎回思うのだがトンネル内では後からやってくる車の音が増幅されて響き怖い感じだ。

 道路沿を流れる沢井川の水の流れがとても綺麗だ。川底の小石一つ一つが良く見える。庄屋さんの家を思わせる門構えを右手に見ると落合の登山口だ。ここで衣服を整えて舗装された坂道に入る。今日は道路工事があるようで係りの人が立っている。挨拶をして登りはじめる。途中、重機で舗装を剥がして工事しているところに出会ったが、作業を中断してくれたので通ることができた。ご苦労様です。
 


1本目の休憩

25分くらい登ったところで一本目の休憩だ。先ず水分を補給する。チョコや飴などが廻ってきたが、祐子さんが配ってくれた柿もとても美味しい。落葉の林間を歩く。気持ちが良い。いつ頃だったかMMCの案内文に"林間に落葉炊き酒を温める"と記したことがある。我ながら気に入ったフレーズだが、落葉は樹木の輪廻の象徴のような存在である。足許に優しく土に帰る準備をしている。懐かしいようなありがたいような素晴らしい存在である。

 さらに30分ほど歩いて2本目の休憩。ここから木々の間から左手に陣馬山山頂が見える。まだまだありそうだ。ここからコンロ・鍋担当が先に歩くことになった。平井さん、亀澤さんがぐんぐん小さくなっていく。どういう訳かその後を恭子がくっついている。私は前を行く須田君と登って行ったが、彼は都合があって早めに帰らなければならず、帰路は和田に下りると言っていた。そこで左手に和田への下山分岐が現われたとき、確認して登っていった。


山頂直下の木段は厳しい

 やっと青空が見えて頂上が覗えるところから木段の急登が始った。幅の広い木段の高さがあり、結構キツイ。息が上がりそうになるのを堪えて一気に登る。12時05分到着。白馬の像の向こう側の東屋に先着組みがイベントの準備を始めている。有吉さん、千葉さんも居る。続々と仲間が集まり出し、即座にイベントが始まるMMCの行動力は凄い。お酒も並んだ。ビールもある。鍋が出来上がれば大宴会だ。


並んだ銘酒も恒例になった

 

 

   並んだ銘酒も恒例になった キノコ鍋の出来上がり
 大鍋が3箇所でグツグツ煮え出した。沢田さん、北村さんの鍋奉行も板についている。小俣くんも頑張っている。今日の鍋は「キノコ鍋」だ。椎茸、シメジ、ナメコは見慣れているが黄色いキノコパックも並んだ。XXX茸と書いてあったが思い出せない。


キノコ鍋の出来上がり

 

 そうそう須田君がカナダ産とは言え、木箱に入った松茸を持ってきた。薄く切って鍋に入れようとしたら、汁に紛れて分からなくなるから、炒めてくれとの声が上がり、亀沢さんがフライパンで炒ってくれた。粗塩をパッとかけて風味を整えみんなに配られた。紙のように薄かったが珍しさに先を争って箸が出た。

 千葉さんの味噌汁や自宅の畑で採れたという「もってのほか」のオシタシも現われた。淡い紫色の「もってのほか」は「延命楽」と呼ばれる品種だが、名前の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」とか、「もってのほかおいしい」といったことから転化したらしい。
 有吉さんがいわしの明太子詰めを焼き出した。香ばしい煙が上がっている。ご馳走もお酒もワインも幾らでもある。でも帰路の急坂を考えるとお酒はちょっとセーブしなければ・・・・? 


松茸を炒る

歓談に割り込む

小松靖夫さんへ古希のお祝い

 今月の古希のお祝いは小松靖夫さんだ。小松さんはゴルフの達人、景品はゴルフウエアーだ。ご本人は早速着込んで披露した。
 その後、白馬像のある山頂に移動した。集合写真を撮る前の余興として白馬の像の高さを測ることにした。この測定器(?)は先週、金袋山のミズナラの樹高を測るために作ったものだが、今日は白馬の像の台座上面から像の天辺(頭)までの高さを測る。みんなに有効数字3桁で予想をしてもらい、いよいよ測定開始。まず、像の天辺の真下から測定点3mの位置を巻尺で確定した。私の目の高さ1.6mで測定器の水平を確保して筒を通して天辺を観測する。そのときの仰角を一体型分度器で測る。43度と出たので三角関数表でtan43°を調べる。0.9325だ。
 これで測定点地表からの高さは3m×0.9325+1.6m=4.3975mを得る。あとは台座上面から測定点の地表との高低差が測定できれば計算できる。巻尺を使って台座から盛り土の台地面、それに段差分を測る。空間的高さを測るのは難しいが一応84cmとして白馬像の高さ=3.56mと出た。発表すると一斉にブーイング。"そんなに高く無いぞ"そして心無い輩が三脚の先に巻尺を巻きつけ、手を延ばして実測した。"3.3mだ"と声が出たが、そのクレームは認められない。誰が何といえども学術調査の結果が正しいのである。(くだらない余興で大騒ぎしてお店のオヤジさんを心配させ、記念写真の場所を長く占拠してしまったことは申し訳ありませんでした)


測定原理図
 

曇り空とは云え陣馬とMMCの仲間達(堀井さんは馬の下)クリックすると拡大します


黒田コーヒーを待つカップの列

与瀬神社まで一気に下る

13時55分に下山を開始した。明王峠までの緩やかな尾根道は歩き易いが、ちょっとの登坂が現われてもお酒が入った身体には堪える。どうしてこうも身体が重くなるのだろうか。
 明王峠で「黒田コーヒー」を味わった。今日も茶屋は開店休業だったが、先月は珍しくやっていた。私はこの茶屋が開いていたのは2度お目にかかっている。土日に何回通ったか忘れたが開いている確率は多分大変低いだろう。確率という文字を書いて思い出した。人が集まったとき、同じ誕生日の人はいるかという古典的確率問題である。今日の参加者32名なら同じ誕生日の人が居る確率は大変高い。今計算するのは面倒だが、23人の場合で50%、これを堺にどんどん増える。だから、32名居れば先ず1組は居る筈だ。そして今日の参加者の中にももちろん居ました。さて誰と誰でしょう。

 15時に明王峠を下り始める。はじめは優しい下り道だが林道を渡って、矢の音を通るころ、ポツポツと雨が落ちてきた。今日の天気予報では本降りにはならないというので傘を差すだけにして歩いた。大平の廃墟のような茶屋跡で隊列を整えて先を急ぐ。子孫山の頭から岩場になり足許が覚束ない。注意して下る。
与瀬神社まで500mとあるベンチのところからジグザグに下る岩道になる。丸太の短いはしご段を2つ続けて下りる。滑るようで神経を使うから身体が汗ばんでくる。折り返すこの道は木の枝が張り出して空が見えない分暗い。日が暮れたら真っ暗だろう。
 16時25分に与瀬神社に漸く到着した。

 相模湖駅16時54分発の電車があるので神社前の急な石段を下って駅に向う。身体はかなりへばっていてよれよれになって駅まで歩いた。多くの方は電車に乗ったが、例によって駅前のデミタスで反省会に寄ったメンバーは14名であった。


デミタスで反省会

 

みなさん、お疲れ様でした。

 

 

 


 

 


小川 武 

写真提供:田中章夫,平井義雄、篠田紀元、小川恭子、小川武